スタートアップインハウス知財責任者が語る「Patentfield」の実力


スタートアップ企業の知財責任者が集まるコミュニティに参加しました。
このコミュニティでは、定期的にメンバー間でディスカッションをし、外部の方を交えて勉強会や意見交換会なども実施されているようです。
今回、Patentfieldをテーマにディスカッションするということで、外部メンバーとして参加させていただきました。
この記事では、知財実務の第一線で活躍されている方々が、Patentfieldをどう評価しているのか現場の声をお届けいたします。

*コミュニティメンバーの方は、匿名で表記しております。



K氏 本日はすでにPatentfieldを活用されている方、いまのところ導入されていない方、そしてトライアルを試したが、まだ導入に至っていないという方々が集っています。またPatentfield株式会社からは近藤さんが参加しています。皆でざっくばらんに話し合いながら、Patentfieldについて意見交換していければと思います。

一同 よろしくお願いいたします。


導入済みユーザーから見るPatentfieldについて

K氏 まず私はすでにPatentfieldを導入し、活用しています。セマンティック検索にクレーム案を入れると、パッと似たような文献が出てくるのが、便利。先行技術の調査結果を調べるのに、役立ってくれます。ミーティング中、クイックに検索し、パテントマップを見せるケースも多いですね。
 また社内の発明者たちが利用できるようにアカウントを契約し、Patentfield経由で特許情報をシェアしながら、SDIを回しています。ほかにもすでに導入している方は…?

S氏 私も前職時代から使っていますね。他社ツールを利用していたこともありますが「アクセス設定が面倒」など、不便が多かったんです。Patentfieldはそれらの問題をクリアしていたので、乗り換えました。
 私も「クレーム案をセマンティック検索する」という活用法が多いかな。マップの操作が簡単なのと、ビジュアルもいいですよね。投資家向けに自社と競合の知財状況を説明する際に、その場でマップを操作して説明したりしています。

H氏 私も導入済みです。検索はもちろん、知財支援を行う際の動向調査の資料作成に活用しています。検索データベースの収録国やグラフ機能が充実しているのに月額はリーズナブルで、コストパフォーマンスが高いです。

K氏 Iさんは、まだ検討中の段階でしたよね?

I氏 トライアルで1ヶ月間、使用しました。セマンティック検索が使いやすいですね。ただ特許検索ツールって、コモディティ化していて他社ツールとの違いを説明しにくくないですか?営業の際にどう売り込まれているのか、スタッフの方にお聞きしてみたかったんですよ。

Patentfield近藤 お問合せの多いAIセマンティック検索については、他のツールとの性能比較が難しいですが、Patentfieldでは機能の組み合わせを訴求しています。例えば、フィルター検索とAIセマンティック検索を組み合わせることで、特定の母集団の中で類似特許を探すことができます。出願前調査で特定の特許分類の範囲で先行文献を探したい場合に有用です。AIの検索スピードも早いと思います。

I氏 確かに早い。業務上ではスピードも重要ですからね。

Patentfield近藤 はい。あとはAI分類予測機能とマップ機能の連携することで、独自ラベルを軸にマップを作成でき、応用的な分析ができます。それらの機能組み合わせをひとつの画面上でシームレスに行える点が特徴的だと思います。

I氏 見やすいUIですよね。最近のWEBアプリみたいな印象です。

S氏 先ほど言い忘れましたが、エクセルで出力したときに公報ページのURLリンクをシェアできるのがありがたいですね。誰でもアクセスできるし、見やすいです。

K氏 そうそう。メッセージアプリにリンクを貼れば、要約書の代表図がサムネイルで出てきますしね。情報共有はもちろん「公報リストから明細書を読ませる」工程もシームレスに進められるのでいいですね。

 
Patentfieldで出力したエクセルの「URL」はアカウントがなくても公報閲覧ができる

 SlackでPatentfieldのリンクを投稿すると、発明の名称・出願人・代表図が表示される



導入していない方の特許検索ツールの現況

K氏 ではここから、今のところPatentfieldを使用したことがない、という方にお話を伺っていきます。いま、どんなツールを使っていますか?

W氏 現在は「J-PlatPat」を使用していますが、Patentfieldの導入を検討しています。特許情報フェアでみかけて、このコミュニティで意見を聞いてみたらみなさんから良い反応が返ってきたので、興味をもちました。

Y氏 私はいま「ツールS」と「ツールP」を併せて使っています。Patentfieldは先日トライアルを申し込み、使い始めたばかりです。

K氏 複数のツールを使い分けつつ、Patentfieldを試用し始めたところなんですね?

Y氏 はい。前職で使っていた期間が長いせいか、どうしても「ツールB」を基準に考えてしまいます。「ツールB」は、母集団のリストをインポートすると分析してくれるから、すごく便利。でも料金が高いです。「ツールP」は「ツールB」に近い分析をリーズナブルに実現してくれるので、採用しました。
 また「ツールS」には「概念検索できる」、「共有しやすい」という利点があります。
先ほどまでの皆さんのお話を聞いていると、Patentfieldは両方の機能を兼ね備えていて、コスパが良いなと感じました。

W氏 私はこれからトライアルを予定ですが、どこかに使用ガイド動画があったりしますか?

Patentfield近藤 はい。ヘルプにガイド動画があります。ヘルプページはアカウントがなくても見られますので、ぜひご覧ください。あと、契約いただくと過去開催したウェビナーの動画と資料も見られるようになっています。

ヘルプページの動画リンクは、こちら



導入していない人から見るPatentfieldの気になる点

K氏 導入前の方々、機能に関するご質問やご意見があればどうぞ。

Y氏 AIセマンティック検索して得た母集団を、どう集計できるのでしょうか?「ツールB」では、グラフで「〇〇年のスコアが高いもの」とかを作れて、しかもスコア順に並べられるから便利でした。「年ごと、出願人ごとのグラフをすぐ出せる」とか、「スコアの掛け合わせランキングを見せてくれる」とか。

Patentfield近藤 なるほど、グラフからの展開ということですね。
Patentfieldの場合は、検索結果画面でグラフを作成し、グラフ内のA社をクリックすると、A社だけを絞り込みができます。この操作でセマンティック検索の中のA社だけをリスト表示できます。
また、PFスコアという機能では「スコアを軸に母集団を評価する」こともできます。スコア条件も、例えば「被引用件数」、「請求項数」などの条件をユーザーでカスタマイズ可能となっています。

Y氏 お、すごいな! その機能は。

H氏 スコア条件をカスタマイズできるのはPatentfieldの特徴の一つだと思いますね。 他のツールはカスタマイズできないのがほとんど。

Y氏 あと「ツールB」は、母集団を類似順に並べて、特定の特許を基準にして、さらに類似集団を作れるのが便利だったんです。それを何回か繰り返すうち、打ち合わせも詰まってくる。特定の特許を何件か選び、それを中心に母集団を作ることは、Patentfieldでも可能ですか?

Patentfield近藤 はい、検索結果画面で表示される特定の特許の「関連特許」をクリックすると、その特許の類似特許を検索できます。複数の特許に類似する特許を検索することもできます。その際、「検索結果が1万件だと多すぎる」となった場合は、検索オプションで希望件数まで絞り込めます。

Y氏 それ助かりますね。役に立たない検索結果も、大量に含まれてしまいますから。

 
PFスコアを利用した市場プレイヤーの分析マップ例



Patentfieldの契約ラインナップ

Y氏 Patentfieldには個人事業主向けプランもありますよね。私は弁理士としてベンチャー企業の支援を行っていますが、Patentfieldの個人事業主向けプランで契約できますか?

Patentfield近藤 はい、個人事業主向けBASICプランは、月契約だと月1万円で利用できます。

H氏 個人契約できるツールは少ないですよ。ほとんどが法人契約を求めていますから。全体的にリーズナブルなお値段で、助かりますよね!

Patentfield近藤 ありがとうございます。低価格で多機能なツールを提供している背景には「誰でも知財を活用できるように」という、想いがあります。知財はプロフェッショナルな業界で、特許検索ひとつをとっても「専門家にしかできない」という状況です。そんな現状を変え、もっと知財を広めていきたいと思っています。

K氏 そろそろ時間になりましたので、本日はこれで終了したいと思います。みなさま本日はありがとうございました。

一同 ありがとうございました。


開催日:2022/12/8